小粋なくずかご

日々のことをつれづれに

マイナンバーカードの行方

特別定額給付金が振り込まれていた。昨今の状況で、もっと時間がかかるものかと思っていたので確認もしていなかったが、先月末には振り込まれていたようである。受付開始初日にオンラインで申し込みをしたからか。

 

オンライン申し込みに必要だったマイナンバーカードであるが、意外と受け取っていない人は多いようで、交付率は20%未満とのこと。給付金のことがあったので、今ではもう少し増えているかもしれない。

 

マイナンバーカードを使うのに必要なパスワードはいくつかある。今回は署名用電子証明書用のパスワードまで必要だった。確定申告をe-taxでするときと同じである。

 

今年に入ってから昨年分の申告のためにe-taxを利用した。昨年引っ越しをしたのだが、どうやらその時の手続きが不十分でマイナンバーカード関連のパスワードが無効になってしまっていた。住所変更はしたものの、何かの理由でパスワード変更をしておらず、すっかり忘れてしまっていたようである。確定申告時は再有効化をして無事に終了したのだが、それがなければ今回もオンライン申請はできなかっただろう。

 

コロナが問題になり始めたころ、同僚たちと確定申告関連としてマイナンバーカードの話をしたことがあった。世の中の交付率と同様、カードを発行しているのは私だけだった。通知カードがあれば大丈夫とみんな言っていたけれど、今回の給付金は郵送で申し込みをしたんだろうか。でもどうやら通知カードを今の効果を持って使えるのは5月で終わってしまったようである。マイナンバーカードの交付はぜひおすすめしたい。(コロナが落ち着いたら)

 

ただ、このマイナンバー、とてもではないけれど自分のものでさえ覚えられない。中国や韓国では、生年月日にランダムな数字が付番されたものが自分の番号となり、何かの時にもすぐに使えるらしい。これだけ用途を限定しているのだから、名前が人にわかるのと同じくらいのレベルでもよいはずで、マイナンバーをなぜそんなに使いにくいものにするのかがわからないと、疫学の教授も言っていた。

 

マイナンバーを含む日本の管理システムは、海外から見るととても異様なものらしい。マイナンバーといえど、年金や健康保険がつながっているわけではなく、それぞれが別の管理システムのもとで動いている。口座をつなげることだけでも大騒ぎになる始末。政府や官僚が強い意志を持って実行しないと、きっとつぎはぎの体制が続くのであろう。

 

すべてをつないで管理すると管理費が膨大になるから無駄だ、とどこかの番組でコメンテーターが述べていたけれど、それぞれのシステムが完全に独立していることによって、管理費や維持費もそれなりにかかっているのだから、結局は同じことなのではないかと思ってしまう。今だって、オンラインで申請されたものも結局目で確認する作業が発生しているそうなので、コメンテーターはそういう仕事なのかもしれないが、ある一定の見方だけで物を言って批判するのはどうにかならないんだろうか。